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私たちは、俗に"個性"といわれる、個体間で異なりつつ、個体内では一貫した行動特性をもって生きています。個性はなにもヒトに限らず、他の多くの動物も持っており、またその遺伝的な基盤について多くの研究がなされていますが、個性がなぜ存在するのか、その進化メカニズムについてはあまり分かっていません。
進化生物学の考え方を軸に、バイオインフォマティクスや分子生物学、脳神経科学の幅広い手法を活用し、動物の精神構造や社会性およびその多様性の進化に迫っていきたいと考えています。

Keywords 行動の進化、精神疾患、個性、遺伝的変異、自然選択、適応進化、出アフリカ、集団遺伝、平衡選択、ゲノム解析、ビッグデータ解析、コホートデータ、ゲノム編集、分子実験、細胞実験、行動実験、モノアミン神経伝達物質、マウス、行動データベース、メタ解析、ショウジョウバエ、恐怖刺激、集団行動、逆強化学習、視神経、多様性効果

News

  • 2024年3月16-21日第71回日本生態学会@横浜に参加し、シンポジウム「不均一性の集団生物学」を企画、開催しました。動物行動における不均一性・多様性の意義や集団性の創発など、大変興味深い発表に刺激を受けました。
  • 2024年3月14日千葉大学で取り組んできたショウジョウバエに関する研究成果をbioRxiv上で公開しました。大規模な行動実験からゲノム解析、シミュレーションなど様々なアプローチで、ショウジョウバエにおける集団行動の遺伝基盤に迫った研究です。
  • 2024年2月15日生体の科学2024年2月号 特集 脳と個性に「"個性"の進化」と題した文章を寄稿しました。個性の遺伝基盤や進化機構に関して、最近の研究もふまえながら論じました。
  • 2024年1月26日学術変革領域B「コントラリアン生物学」の第3回勉強会としてマルチエージェント研究の最前線と題した公開シンポジウムを千葉大学にて開催しました。オンライン参加と合わせて150名近くの方にご参加いただき、大盛況に終えることができました。
  • 2023年12月15–18日The 3rd AsiaEvo Conference@シンガポールに参加し、シンポジウム「The evolution of invertebrate sensory ecology and behaviours」にて口頭発表を行いました。国際学会ながらアットホームな雰囲気で、多くの方と交流でき、大変刺激を受けました。
  • 2023年12月14日東北大での博士論文に関して、第40回井上研究奨励賞を受賞することとなりました。博士課程でお世話になった多くの方々に感謝申し上げます。
  • 2023年12月6–8日第46回日本分子生物学会@神戸のシンポジウム「群知能に共通原理は存在する?」にて英語口頭発表を行いました。
  • 2023年10月1日加藤記念バイオサイエンス振興財団より交際交流助成(国際学会旅費援助)をいただけることとなりました。12月のThe 3rd AsiaEvoで発表します。
  • 2023年8月31日–9月3日第25回日本進化学会@沖縄にてポスター発表を行いました。
  • 2023年7月3日東北大の牧野先生らと一緒に進めてきたアメリカザリガニの低温適応に関わる研究がiScience誌にて出版されました。紆余曲折を経て時間がかかってしまいましたが出版できてよかったです。
  • 2023年7月1日千葉大学国際高等研究基幹に特任助教として着任しました!
    ショウジョウバエを用いた集団行動に関わるゲノミクス研究を推進します。
  • 2023年1月27–28日第21回武田科学振興財団生命科学シンポジウムにてポスター発表を行ないました。
  • 2022年8月5–7日第24回日本進化学会にてポスター発表を行ないました。
  • 2022年7月20日博士論文の最終章がようやく査読を経て出版されました!
    VMAT1遺伝子に存在するヒト特異的な変異をマウスを用いて多角的に検証した研究成果になります。
  • 2022年4月1日笹川科学研究助成が採択されました!
  • 2022年4月1日科研費(若手研究)が採択されました!ショウジョウバエの行動実験データを用いてマルチエージェント逆強化学習に挑戦します。
  • 2022年4月1日本日付で藤田医科大学 医科学研究センター システム医科学研究部門の助教に着任しました。
    今後も研究・教育に邁進します!
  • 2022年3月14–19日第69回日本生態学会にて口頭発表を行ないました。
  • 2021年8月30–31日第80回藤原セミナーにてポスター発表を行ないました。発表に際してBest Poster賞をいただきました!
    本セミナーは私が4年間お世話になった新学術領域個性創発脳の最後の催しでした。様々な方との出会いの中で大きく研究を進めることができました。この場を借りて感謝申し上げます。
  • 2021年8月18–19日第23回日本進化学会のシンポジウム「自然変異からの遺伝子同定と機能解析:多様性の進化的由来を探る」にて口頭発表を行ないました。
  • 2021年8月1日執筆に携わったが出版されました!「個性」について様々な専門分野・視点からまとめられています。
    私は第9章「個性の進化」を担当しました。
  • 2021年6月25日ウプサラ大学で行なった、大西洋ニシンの季節性繁殖に関わるTHSR遺伝子変異を詳細に調べた論文がCommunications Biology誌に掲載されました。
  • 2021年6月11日かずさDNA研究所の佐藤光彦博士、東北大学の本宮万愛さんと企画・運営しているデジタル進化生物セミナーの活動に関して、日本進化学会より教育啓発賞をいただきました。いつも参加してくださる皆様、快くご講演を引き受けてくださる発表者の方々に感謝申し上げます。今後も継続していきたいと思います。
  • 2021年5月21日国立精神・神経医療研究センターの井上由紀子博士らとの総説論文が月間「細胞」6月号に掲載されました。神経科学におけるヒト化ゲノム編集マウスの展望について、VMAT1遺伝子の研究もふまえて論じています。
  • 2021年5月19日VMAT1遺伝子のヒト型進化が表現型に及ぼす影響をマウスを用いて明らかにしました(未査読論文)。
    ゲノム編集マウスの作製や神経生理・行動学的実験など、多くの先生方との共同研究による成果です。
  • 2021年4月1日本日から千葉大学群集生態学研究室にポスドクとして所属します。
    ショウジョウバエを題材に個と集団の行動に関わる研究をする予定です。
  • 2021年3月25日東北大学大学院生命科学研究科を修了し、博士(生命科学)となりました。
    修了に際して東北大学総長賞をいただきました!
  • 2021年3月9日東北大学 青葉理学振興会より青葉理学振興会賞をいただきました!
  • 2021年2月19日理学・生命科学研究科合同シンポジウムにて優秀ポスター賞をいただきました。
  • 2021年1月29日博士論文の最終審査(公聴会)を終えました。長かった学生生活がようやく終わりそうです。
  • 2021年1月17日スウェーデンで行なったウサギの研究について、取材を受けた記事が日本経済新聞に掲載されました。
  • 2020年12月20日新学術領域「個性」創発脳 第5回領域会議にてポスター優秀発表賞をいただきました。
  • 2020年11月3日ウサギの家畜化に伴う脳内遺伝子発現量の変化を調べた論文が正式にGenome Biology and Evolution誌に掲載されました。プレスリリースはこちらから。